2017年10月28日 (土)
男性略式喪服(ブラックスーツ)
近年のご葬儀では喪主様といえども、正式喪服(紋付羽織袴orモーニングコート)をお召しになる方はなかなかいらっしゃいませんので、ご葬家の方も一般の会葬者の方々も、男性はブラックスーツをお召しになる機会が一番多いと思います。
ブラックスーツでの装いを確認してみましょう。
■ スーツ…ダブル・シングル・三つ揃いのいずれでも大丈夫です。裾はシングルです。
■ シャツ…白無地のプリーツなし。襟はレギュラーカラーがよいでしょう。
■ 開襟シャツや色つきシャツ、スポーティーな物は不可です。
■ カフス…無、又は銀台に黒オニキスなど控え目に。
■ ネクタイ…黒無地。結び目はディンプル(くぼみ)をつけないようにします。
■ ネクタイピン…使用しません。
■ 靴下…黒または紺。靴を脱ぐ事もございますので白ですと目立ちます。
■ 靴…金具の無い艶なしの黒。ストレートチップ・プレーントゥ等。
■ エナメルやスエード素材も避けた方がよいでしょう。
■ 防寒具…コート・マフラー・手袋など毛皮や革製品以外の黒で。
注意:カジュアルなデザインやダウンジャケットも避けた方がよいです。黒がない場合、紺・グレーでも可です。
■ アクセサリー…結婚指輪以外は外します。
■ ポケットチーフ…基本はつけませんが、黒なら可です。
■ 腕時計…派手でないもの(黒ベルトなど)は着けていても問題ないとされますが、気になるようでしたら外しておいてもよいでしょう。
これらは一般的な事を書いてございますが、宗教・地方・親族のマイナールールがある場合もございます。
出来れば年長者の方にご相談されるとよろしいかと思います。
皆様のご参考になれば、幸いです。
by K
戒名とは、
出家と言う言葉がありますが、お坊さんは皆、家を出ているので
戸籍上の名前も変わるのはご存知でしょうか?
お坊さんの名前は皆、戒名で呼び合います
一休さんも戒名ですね。
昔は生前に戒名を頂いていましたが、現代では死後戒名を授かるケースが多いですね。
戒名とは...
受戒した人に与えられる名前と言われています。
仏門に入った証であり、戒律を守る印として与えられます。
戒律とは、仏弟子になった以上悪い事は出来ないという法律みたいなものです。
その法律を守らなきゃいけないのですね、「嘘はつかない」「動物は食べない」など
かなり厳しい決まりを守らなきゃいけないのです。
仏様になった以上、幸せを周囲に与え続けてくださるでしょう
戒名は基本的に以下の4つの構成からなっています。
院号、道号、戒名、位号からなります。(院号がない人が殆どです。また、実は、院号以上の位もあります。こちらは、また次回ご説明致します。)
例) ○○院△△□□居士(=コジ(男性に用いられる)、大姉=タイシ(女性に用いられる))
○○が院号、△△が道号、□□戒名、居士(大姉)が位号となります。
◆ 院号
生前からお寺に貢献した人や、社会的に貢献度の高い人が、戒名の上位としてつけるものとされています。
◆ 道号
仏道に励み究めた人への出世の称号。この位置に宗派名が入る場合があります。
◆ 戒名
基本的に2文字で表現されます。戒名に関しては、身分の上下に関係はありません。
これは、仏の世界が平等であることを表しています。
◆ 位号
戒名の下につけられる居士や大姉という文字のこと。性別や年齢、社会功績などによりことなる。
居士や大姉以外に、普通戒名と言われる(信士・信女)、お子様の場合(童子・童女)、水子はその名の通りです。
注意: 戒名と言わない宗派もあります。
例えば、浄土真宗や日蓮正宗では「法名」といい、日蓮宗では「法号」といいます。
浄土真宗ではお釈迦様の「釋」という字が必ず入ります。
普通法名は3文字、院号が付いても6文字が本来の法名です。
by O
仏花
本日はお葬式に使われる仏花についての豆知識をご紹介させて頂きます。
最近は昔程仏花として使用する花に決まりというのはなくなってきましたが、昔は基本的に刺のあるもの・毒のあるもの・匂いの強いものはタブーとされていました。また花祭壇といっても白を基調とした祭壇が多かったようです。
しかし近年では、好きな花で愛する大事な人を送り出したいという考えが広がり様々な花が使われるようになり色も沢山の種類を使い華やかな祭壇が主流になりました。
弊社でも薔薇が好きだった方にはバラをメインとした薔薇祭壇を作らせて頂いたり、ユリが好きな方には沢山の種類のユリを使った祭壇を作らせて頂きました。
ご自宅の庭先に咲いている桜を祭壇に入れさせて頂いた時もございます。
使用する花だけでなく、好きだったことを花で表現することもできます。
祭壇に使用されているお花は最後にお棺の中にいれてお花いっぱいにします。
昔ながらの風習も大事ですが、やはり愛する人を最後に好きなものに囲まれて華やかに送りだせることが幸せなんだと思います。
by O
焼香の種類
■ 立礼焼香(遺族や会葬者が遺影の前で立った状態で順次焼香していく形式。)
1)祭壇に進む
2)合掌
3)抹香*を捧げる (抹香*とは、細かくなっている香で香炉にパラパラ落とすものです)
4) 抹香を静かに香炉の中へ落とす(回数は宗派により、変わる。)
5)合掌
6)後ろ向きのまま2、3歩下がる
7)向きを変え、遺族に一礼する
■ 座礼焼香(遺族や会葬者が遺影の前に順次座って焼香していく形式。)
1)霊前に進む
2)遺族に一礼
3)祭壇に一礼
4)祭壇前まで膝行(膝で祭壇前までひざがしらをついて進む)
5)正座で焼香(回数は宗派により、変わる)
6)合掌し祭壇から下がる
■ 回し焼香(遺族や会葬者が座った状態で並んだ上で、香炉を隣の人にうつしながら順次焼香を行う形式)
1)軽く礼をして香炉を受け取る
2)祭壇に向かって礼をする
3)焼香する(回数は宗派により、変わる)
4)合掌して次の人へ渡す
by Y
男性正式喪服
正式喪服を着る方は喪主・三親等までのご親族、世話役代表(葬儀委員長)です。
場合により親友・親しい知人も着る事がございますが、
通常一般会葬者はご親族より格上にならないように略式喪服のブラックスーツを着用します。
三親等以内とは故人からみて、故人の父母・祖父母、配偶者の父母・祖父母、故人の子供・孫、故人の兄弟姉妹、配偶者の兄弟姉妹です。
■ 「和装」
羽織…黒羽二重の五つ紋付き。紐は黒丸打ち組み。
袴…仙台平もしくは博多平の馬乗り袴
帯…博多織の角帯
草履…畳表で鼻緒は白か黒
足袋…白か黒
■ 「モーニングコート」(昼間のみ着用の為、告別式のみ)
ジャケット…黒の通常の合わせ。二重になる拝み合わせは慶事用です。
ベスト…ジャケットと共布の黒の襟付き
スラックス…黒とグレーのストライプ。ベルトはせずサスペンダー
シャツ…プリーツなしのシングルカフス
ネクタイ…黒無地
靴下…黒
靴…黒で金具のないもの。紐靴がベストです。
洋装の場合告別式のみモーニングコートを着るのが正式ですが、
ご親族であってもブラックスーツで通されるかたも多くいらっしゃいます。
by K
喪服の際の小物リスト
喪服の際の小物リスト
喪服のブラックフォーマルはご用意している方が多いかと思いますが、
意外に忘れがちな、なくて困る小物類があります。
あらかじめご用意しておいた方がよい物をリストアップ致します。
■ 「日傘・雨傘」
必ず黒でなくてはいけない訳ではありませんが、1本あるといいでしょう。
悪天候でのお式もございます。
■ 「ハンカチ」
黒か白の無地のもの。
涙や汗を拭う他、お食事中にお膝にのせるなどお使いいただけます。
■ 「ふくさ」
紺またはグレーのもの。紫は慶事・弔事両方に使えます。
ちなみに香典袋を買い置きしておく事はあまりよくないとされています。
■ 「サブバック」「風呂敷」
特にご親族の方は荷物が多くなる場合がありますのであると便利です。
■ 「財布」
黒い小さいもの。
小さいバック入れられる、最低限のお金やカードが入る程度のもの。
■ 「扇子」
黒のもの。真夏以外でも着慣れぬ喪服で具合が悪くなった時などお使いになれます。
■ 「コート」
黒のロング丈のもの。
ウール地などで無地のものがよいです。
殺生を連想させる毛皮やファー、革製品はさけます。
黒の手袋やマフラーもあってもよろしいでしょう。
天候などにより必ず使う物ばかりではございませんが、お葬式以外でも使用することも出来るものも多くございます。ご用意をお勧め致します。
by K
末期の水
医師により臨終が告げられたとき、臨終の人に対して、家族が枕元に寄って順番にその唇に水を含ませることを「末期の水」あるいは「死に水」をとるといいます。
これは仏教の教えからきた習わしで、冥土への旅立ちの際に、のどの渇きに苦しむことのないように、また、亡くなった人の魂を家族が呼びとめたいという願いがこめられています。
慌てずに、安らかな気持ちで故人の「末期の水」をとってあげましょう。病院で臨終を迎えたとき、末期の水は病院が用意してくれますが、最近は自宅に戻ってから行われたり、納棺の儀に行われたりすることが増えています。
■ 末期の水のとり方
死に水をとるには、新しい筆の穂先か割り箸の先にガーゼか脱脂綿を白糸でくくりつけたものを用意して、湯飲み茶碗の水に浸し、臨終の方の口を湿らします。
「末期の水」を行う順番は、一般的に故人と血縁の深い人が先に行うことになっています。夫が亡くなった場合、最初に妻が行い、その次に子供、夫の両親、夫の兄弟姉妹、知人・友人といった順番になります。
私の経験から、臨終の方が大病を患ってしまい、お好きな飲み物がしばらく飲めなかった場合、お水の替わりに、お酒・ジュース・お茶等を上げて頂いてもよろしいかと思います。お気持ちのまま、悔いを残さないようにして頂ければと思います。
by Y
葬祭費
皆様「葬祭費」を、ご存知でしょうか?
「葬祭費」とは、ご葬儀をあげられた方(喪主様)に対して国から支払われる補助金の事です。
国民健康保険のご加入者が亡くなられた際、亡くなられた方の市区町村の国民健康保険の窓口に届け出をすることで支払われます。金額は自治体によって様々ですがおおよそ3万円~5万円ほどがお手持ちの口座に振り込まれます。ちなみに請求期限が設定されており、死後2年以内に届け出を出さなければ受け取ることが出来なくなってしまいますのでご注意ください。
申請の際に必要となるもの・・・
■ 国民健康保険証
■ 葬祭費支給申請書 (各申請先においてあります)
■ 死亡診断書 (コピー可)
■ 葬儀の領収書 (領収書が無い場合、案内状や挨拶状、葬儀社の電話番号等が必要となります)
■ 喪主様のご印鑑
■ 預金通帳【受取人名義】
一般的には上記のものが必要となりますが、申請する自治体によって必要書類は異なる場合がございますので、詳しくは申請先にお問い合わせ下さい。
by H
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