2017年10月28日 (土)
ドライアイス処置をしたくない場合
「ドライアイス処置をしたくありません!!」と相談されることがあります。
人がご逝去され、葬儀の当日まで、お体の状態を保つ為に、通常はお体にドライアイスを当て状態を保ちます。葬儀で使用されるドライアイスは、通常24時間程持ち、一日一回葬儀社の方がお取り替え致します。
お体にドライアイスを当てた場合は、お体が冷たくなり硬くなってしまいます。
ご遺族としては、やはり亡くなった大切な方のお体を気にされますのでドライアイス処置を拒まれるご遺族も、いらっしゃいます。
その場合にはお体にエンバーミング処置をご提案させて頂きます。
エンバーミング処置とは、エジプト文明のミイラ処置から来ており、アメリカが発症の地です。現在、アメリカではお体の処置はエンバーミング処置が大半を締めておりエンバーマーという資格が御座います。(豆知識ですがアメリカのエンバーマーの年収は300万程度と聞いたことがらあります。)
日本では、最近になりエンバーミングを施すご遺族も増えております。エンバーミングとはお体の血液を抜きお体専用の防腐剤を注入いたします。そうするとドライアイス処置が不要になり自宅でご安置した際も、故人様のお体の状態をなにも気にすることはありません。
エンバーミングを施すと、お体は3週間程、綺麗なお体を保つことが出来ます。故人様をご安置する安置所の保冷庫にお納めいたしますと3ヶ月程、もしくはそれ以上の期間、お体をお守りすることが出来るといわれておりますが、お体の状態、処置方法により異なります。
エンバーミングをした際に、私が少し気になることは通常よりお体の皮膚が少し硬くなることですが、お体の状態を綺麗に保つことも出来ますし、お別れの時も綺麗なお姿でお別れ出来るかと思います。
現在、エンバーミングを施すのは日本では数パーセントですが、これからのお体の処置の主流になるかも知れませんね。
by U