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家族葬は自宅でできる!流れや費用、メリット・デメリットを紹介

家族葬は自宅でできる!流れや費用、メリット・デメリットを紹介

参列者の少ない家族葬では、斎場を使わず自宅で葬儀を執り行えます。また、自宅で行う葬儀を自宅葬といいます。しかし、現代で自宅葬を執り行うケースは少なく、どのように行うのかわからない方も多いです。

そこで本記事では、下記についてまとめました。

  • 自宅葬の流れ
  • 自宅葬のメリット・デメリット
  • 自宅葬を行う際のポイント6つ

この記事を読むと自宅葬を滞りなく進められる方法が分かるため、これから自宅葬を考えている方におすすめです。

目次

自宅で行う家族葬とは

近年では斎場を利用する葬儀が多いですが、ひと昔前は自宅で行う葬儀の「自宅葬」が一般的でした。しかし、アパートやマンションに住む方が増加し、かつ近隣住民との連携が難しいため自宅葬が減少したと言われています。

しかし、家族葬が増加するにつれ、葬儀を自宅で行いたいと考える方が増えてきました。また、「住み慣れた自宅で送ってほしい」という故人の希望も多く、自宅葬が増加している要因のひとつと言えます。

なお、自宅葬と斎場の違いは、下記のとおりです。

違い自宅葬斎場
時間の制約少ない多い
費用安い高い
自由度高い低い
遺族の負担大きい小さい
設備整っていない整っている

自宅葬は、費用や自由度の高さから執り行いやすいですが、遺族の負担が大きくなります。たとえば、自宅葬では、大勢が集まれるスペースが必要です。祭壇や棺を置く場所を確保するために、場合によっては家具を移動しなければなりません。

そのため、自宅と斎場のどちらがよいというわけではなく、自分に合ったものを選ぶのが重要です。

自宅葬の流れ

自宅葬の流れは、下記のとおりです。

  1. ご逝去から準備
  2. お通夜
  3. 告別式・火葬

自宅葬の基本的な流れは、斎場で行う葬儀と大きな違いはありません。葬儀者や遺族の方と検討して、理想の葬儀にすることが重要です。順番に見ていきましょう。

ご逝去から準備

故人が亡くなったら医師から死亡診断書を受け取り、葬儀社に連絡して、ご遺体を安置所に搬送してもらいましょう。自宅葬にする場合は基本的に自宅で安置しますが、自宅で安置できない場合は安置施設を選べる場合もあります。

ご遺体を安置したら、葬儀社のスタッフとお通夜や告別式の打ち合わせをします。打ち合わせの内容は、基本的に斎場で行う場合と同じです。ただし、自宅葬では、祭壇や棺の場所などを決める必要があります。

お通夜

お通夜が開式される前に故人を棺に収め、葬儀に必要な飾り付けを行います。一般参列者がいる場合は、屋外に照明を設置したり受付や会食用のテントを設営したりしますが、家族葬ではしないこともあります。

僧侶が到着したら喪主は挨拶を行い、開式後に読経してもらいましょう。また、読経の間に遺族、参列者の順に焼香を行います。僧侶の読経が終われば、喪主は参列者に対して挨拶し、通夜振る舞いを行います。ただし、家族葬は比較的自由な葬儀のため、挨拶を簡潔にしたり通夜振る舞いを省略したりする場合も多いです。

告別式・火葬

基本的な流れは、お通夜と変わりません。僧侶が到着したら、喪主は挨拶をしましょう。告別式で読経してもらい、参列者は焼香を行います。僧侶が退出したあと、喪主は参列者に対して挨拶を行いましょう。そして故人との別れを行い、出棺します。

その後、火葬場で故人を火葬します。火葬の時間は、およそ1〜2時間程度です。

火葬が終われば、お骨上げをします。最初に喪主が足元のお骨をお骨上げし、参列者が続きます。最後の喉仏は、喪主が収めましょう。帰宅したあと、設置された後飾り段に遺骨を安置します。

自宅葬を行うメリット

自宅葬を行うメリットは下記のとおりです。

  • 住み慣れた自宅から故人を送ってあげられる
  • 時間を気にせずに過ごせる
  • 親族や近所の方が集まりやすい
  • 費用を抑えられる
  • 比較的自由な葬儀ができる

斎場を利用しないため、時間を気にせずに故人と最後の時間を過ごせます。斎場を利用する場合は、斎場の営業時間や混雑状況によって、自由な葬儀ができない可能性もあります。

たとえば、お通夜を開始する時間帯が希望どおりにできない、夜通し故人と過ごせないなどです。一方で、自宅葬の場合は時間を気にせずにお通夜を執り行えますし、ゆっくりと最後の時間を過ごせます。

自宅葬を行うデメリット

自宅葬を行うデメリットは、下記のとおりです。

  • 葬儀を執り行うための十分な広さが必要
  • プライベートな空間が見えてしまう
  • 近隣住民への配慮が必要

自宅で葬儀を執り行う場合、参列者が入れるだけの十分なスペースが必要です。一戸建ての場合は問題ない場合も多いですが、マンションや賃貸住宅では簡単ではありません。

家族葬は参列者が少ないため、6畳ほどの部屋があれば自宅葬を執り行える可能性があります。ただし、事前に家具を移動しなければならず、準備が大変です。

自宅葬にかかる費用相場

自宅葬の費用相場は、葬儀社やプランによって異なります。40万円前後から依頼できる場合もありますが、追加料金が発生すると100万円程度かかるケースもあります。

できる限り安価に抑える場合は、生前のうちに複数の葬儀社から見積もりを出してもらったうえで葬儀社を決めましょう。オプションを追加したり排除したりすると費用が変わるため、どのような葬儀にするのか明確化してから話を進めるのがおすすめです。

自宅葬を行う際のポイント6つ

自宅葬を行う際は、下記のポイントを押さえておきましょう。

  • 香典の受け取りは遺族の意向で決める
  • 祭壇のない葬儀も可能
  • 服装は喪服を着用
  • 駐車場を確保する
  • 近隣住民へ挨拶する
  • 出棺後は留守番が必要

自宅では、出棺後に葬儀社スタッフが祭壇の撤去や後飾り段の設置を行うため、自宅を無人にしておくわけにはいけません。したがって、留守番役が必要です。順番に見ていきましょう。

香典の受け取りは遺族の意向で決める

一般葬では香典を受け取るのが普通ですが、家族葬では香典の受け取りを辞退しても問題ありません。香典を受け取る場合は、香典返しを用意するのがマナーです。しかし、参列者が少ない家族葬では「手間を最小限にしたい」と考える方が多く、香典を辞退するケースがあります。

もちろん受け取っても問題ないので、遺族同士でしっかり話し合いましょう。

祭壇のない葬儀も可能

自宅葬で使用する祭壇は、斎場で使用するものと比べて小規模です。そのうえ、自宅葬では祭壇を使わない葬儀もできます。祭壇を使わない場合はお仏壇を使用する宗派もあり、お仏壇もない場合は葬儀社が無料でご本尊様を用意してくれることもあります。

服装は喪服を着用

自宅葬でも、喪服を着用するのがマナーです。一般的に喪主は正喪服、または準喪服を着用します。喪主以外の遺族や参列者は純毛服を着用するのが一般的です。

喪主の意向として「そこまでフォーマルにこだわらない」という場合は、参列者に「平服でお越しください」と連絡しましょう。平服は、喪服のなかで最も格式の低い略喪服を指します。

駐車場を確保する

自家用車で訪れる参列者が多い場合は、駐車場を確保しなければなりません。路上駐車が多くなると、近隣住民の迷惑になるばかりではなく、交通事故が発生する恐れもあります。

近くに商業施設や契約されていない月極駐車場がある場合は、一時的に使用できるかオーナーと交渉するのもひとつの方法です。

近隣住民へ挨拶する

自宅葬を行う場合は人の出入りが多くなり、読経や話し声などがあるため、近隣に配慮しなければなりません。近隣とのトラブルを避けるためにも、事前に連絡しておきましょう。

特にマンションや賃貸住宅で自宅葬を行う場合は、エレベーターや階段を使って棺を運ぶこともあるので、しっかりと理解を得ておくことが重要です。

出棺後は留守番が必要

自宅葬で出棺したあとは、葬儀者スタッフが祭壇を片付けたり後飾り段を設置したりします。その間、葬儀者スタッフだけを自宅に残すわけにはいかないため、誰かが留守番しなくてはなりません。

したがって、留守番役は火葬場に行けず、最後の立ち会いやお骨上げができないデメリットがあります。

自宅で故人に想いを馳せる葬儀も可能

家族葬を自宅で行う自宅葬は減少傾向にありましたが、コロナ禍の影響や最小限の葬儀でよいという価値観の変化から、再び自宅葬が注目されています。自宅葬はかかる費用が少ないうえ、故人を愛着のある自宅から送ってあげられます。自宅における故人との思い出を大切にしたい場合は、自宅葬もひとつの方法として検討するのがおすすめです。

なお、自宅葬を執り行うなら、アートメモリーにお任せください。アートメモリーは、ご遺族の要望をできる限り実現する葬儀社です。自宅葬を執り行う場合でも最適なプランをご提案いたしますので、不明点がある方はお気軽にお問い合わせください。

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