家族葬は参列者の数が少ないため、一般ホールではなく家族葬ホールの利用をおすすめします。しかし、家族葬ホールのメリットや一般ホールと何が違うのかなど家族葬ホールについて詳しくない方も多いです。
家族葬ホールについて知らないまま一般ホールを利用すると、費用が高くなったり設備に不満があったりと満足できない葬儀になりかねません。
そこで本記事では、下記についてまとめました。
- 家族葬ホールの特徴3つ
- 家族葬ホールを選ぶポイント5つ
- 家族葬ホールの費用相場
この記事を読むと自分に合った家族葬ホールの選び方が分かるため、どのホールで家族葬を行うか迷っている方におすすめです。
家族葬ホールとは
家族葬ホールは、一般ホールと違い、家族葬に特化したホールのことです。「家族葬専用式場」や「家族葬専用斎場」と呼ぶ場合もあります。故人と遺族がゆっくり過ごせるようにするため、アットホームな雰囲気を演出し、一般ホールにはないメモリアルコーナーが設置されている場合もあります。
また、収容人数は30〜50名程度を想定している場合が多く、一般ホールと比べてコンパクトです。一般ホールで家族葬を行うと「参列者の数に対してホールが広く、がらんとして寂しい」と感じる方もいます。しかし、家族葬ホールは適度な広さでゆったりと葬儀を執り行えるため、初めて家族葬を執り行う場合でも安心です。
家族葬ホールの特徴3つ
家族葬ホールの特徴は、下記のとおりです。
- 故人と遺族がゆっくりと時間を過ごせる
- 貸切できるホールもある
- 設備が充実している
一般的に葬儀は2日間にわたって執り行われるため、遺族はホールに宿泊する場合もあります。家族葬ホールは設備が充実しているため、葬儀の緊張や忙しさから解放され、リラックスして過ごせます。順番に見ていきましょう。
故人と遺族がゆっくりと時間を過ごせる
家族葬ホールは収容人数が比較的少ないため、故人をより身近に感じながらゆっくりと時間を過ごせます。一般ホールのように広いと落ち着かず、自宅葬のように部屋の一室を利用すると窮屈に感じる場合も多いです。気持ちに余裕がなくなれば、故人を偲ぶのに影響が出る可能性もあります。
また、ホールによっては中央に祭壇や棺を配置するといった、レイアウトの変更も可能です。棺を中央にレイアウトした場合、参列者全員が故人の棺を見られます。
貸切できるホールもある
一般ホールでは、日程によってはほかのご家族も葬儀を執り行っていますが、一部の家族葬ホールは貸切で葬儀を執り行うこともできます。ほかの葬儀関係者と会うことがないので、気兼ねする必要はありません。設備も自由に使えるうえ、防犯やプライバシー面でも安心できます。
また、完全予約制で1日1件のみ葬儀を執り行う家族葬ホールもあり、家族や近しい親戚でゆっくり過ごせます。ただし、予約が取れない場合もあるため、できるだけ早めに予約しておくのがおすすめです。
設備が充実している
家族葬ホールは設備が充実しているため、不便さを感じることが少なく、快適に過ごすことができます。特に遺族控え室は、ホテルのようにきれいで過ごしやすくなっている場合もあり、しっかりとしたバスルームやアメニティグッズも充実しています。また、IHクッキングヒーターや電子レンジが整っている場合も多いです。
お通夜が終わると、喪主の緊張から解放されます。そして、疲れを癒すため、遺族控え室ではゆっくりと過ごしたいものです。遺族控え室に不満があればリラックスしづらいため、設備の充実度から家族葬ホールを選ぶのもひとつの方法です。
家族葬ホールを選ぶポイント5つ
家族葬ホールを選ぶポイントは、下記のとおりです。
- 費用
- 設備
- ホールの規模
- 宿泊
- 交通の利便性
特に、遠方からの参列者がいる場合は、宿泊設備と交通の利便性が重要です。宿泊設備がなければ別途手配する必要がありますし、駅から遠かったり駐車場がなかったりすると、移動自体が困難です。ひとつずつ見ていきましょう。
費用
家族葬にかかる費用を確認しましょう。家族葬にかかる費用は、サービス内容や葬儀の規模、家族葬ホールによって異なります。また、オプションで内容をカスタマイズできる場合もあり、費用が増減します。
近くに家族葬ホールが複数ある場合は、あらかじめそれぞれの見積もりをとって、予算に合った家族葬ホールを選びましょう。
ただし、費用だけに注目すると「希望する葬儀を実現できない」となる恐れがあります。そのため、プランの内容をしっかり検討し、費用と満足度のバランスが良いホールを選びましょう。
設備
参列者のなかに高齢者がいる場合は、家族葬ホールが配慮した設計になっているか確認しておきましょう。たとえば、車いすを利用している方にとっては、バリアフリーや障がい者用のトイレが重要です。参列者を確認して、不自由のないようにできるか確認しておくのがおすすめです。
また、ご遺体を安置できるか確認しましょう。一般的にご遺体は自宅かホールに安置しますが、自宅に安置できない方もいます。その場合は、ホールに安置室があれば安心です。
また、夜遅くに故人と過ごせる可能性もあるため、自宅に安置できない場合は安置室のある家族葬ホールを選びましょう。
ホールの規模
家族葬ホールの規模を確認しましょう。一般ホールよりコンパクトな家族葬ホールですが、重要なのは予想される参列者の数と家族葬ホールの規模とのバランスです。
家族葬とはいえ参列者が数十人規模になる場合は、家族葬ホールが小さすぎると窮屈に感じます。もちろん逆のパターンも考えられます。そのため、参列者の数を正確に把握し、適切な家族葬ホールを選ぶのが重要です。
また、棺や祭壇の位置を変更できるか確認しておくのもおすすめです。
宿泊
家族葬ホールに宿泊する場合は、遺族控え室の設備を確認しましょう。キッチンや電子レンジ、バスルームがあると、お通夜の疲れをしっかりと回復できます。パンフレットやWebサイトを見るだけではなく、実際に家族葬ホールを見学するのも有効な手段です。
交通の利便性
遠方から参列する方への配慮として、家族葬ホールへのアクセスのしやすさが重要です。遠方から来る場合は、電車やバスを利用したり自家用車で来たりします。したがって、駅やバス停から近く、駐車場がある家族葬ホールを選びましょう。
家族葬ホールの費用相場
家族葬ホールの費用は、数十万〜100万円前後と幅が広いです。会場の利用料はもちろん、寝台車や霊柩車、人件費などが含まれています。
一般的に大型のホールを利用するより、費用を抑えられます。少人数に特化しているため、派手な演出や豪華な祭壇を使用しないからです。ただし、同じ金額でもサービス内容が異なる場合があるため、必要なサービスが含まれているか事前に確認しておきましょう。
なお、下記の記事で、家族葬の費用について詳しく解説しています。費用を抑えつつ、満足度の高い葬儀を執り行いたい方はあわせてご覧ください。

家族葬を執り行うなら適したホール選びが重要
家族葬は参列者が少なく、一般葬と比べて規模が小さい葬儀です。一般ホールで家族葬を執り行っても問題ありませんが、参列者の数とホールの広さが見合わず、がらんとした印象を受ける可能性があります。
一方で、家族葬ホールは家族葬に特化しています。そのため、ホールの大きさだけではなく設備の充実度や貸切など、家族葬にとって嬉しいポイントが多いです。また、レイアウト変更のように遺族の希望にも柔軟に対応してくれるため、あたたかな雰囲気で故人を見送れます。
なお、家族葬を執り行うなら、アートメモリーにお任せください。アートメモリーは故人やご遺族のご希望をできる限り実現できるよう全力でサポートいたします。また、葬儀場を持っていないため、低価格で高品質な葬儀を実現しました。アートメモリーで家族葬をご検討の方は、お気軽にご相談ください。